第37回QOL研究会

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昨夜は半年に1度の高校の同窓生で埼玉で働いている医師の勉強会に。
内容は

 「卵巣癌、膵臓癌」癌性腹水の濾過濃縮療法
    長期生存を得られている1症例

東浦和内科外科クリニック院長水谷 剛先生のお話であった。
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末期癌になり腹水が出て来ると、腹部膨満感や呼吸困難で患者さんは大変辛い思いをする。症状をとるため、腹水を抜くのだが、同時にタンパク質等も失われ急速に衰えて行く。其処で、この腹水を濾過して癌細胞を除いた後、濃縮して体に戻す治療だ。
濃縮液を戻す際には緩徐に戻さねばならい。急激に血液の浸透圧が上がり、サードスペースの水が血管内に入り込んで、肺水腫を起こすことがあるからだ。腹水を抜いてから戻す迄15時間ほどかかるらしい。水谷先生はこれを一人で行っている。勤務が終わるのが夜中の1時。
クリニックは無床診療所で、スタッフも少ないが、末期癌の患者さん達は大きな病院での治療を断られ癌難民になる事が多い。そんな人たちの役に立てばと頑張っておられる。
患者さんの為には苦労を厭わない。患者さんの笑顔が何よりの報酬だという。
先輩の医師としての姿に感動した夜だったのだった。

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